2006年8月31日

国連安保理は、8月31日までにイランに対してウランの濃縮を停止するよう求める決議を行っていましたが、イランはこの決議を無視したため、国連が制裁を発動する可能性が強くなりました。私は2003年にニューヨークの国連本部の軍縮局でこの問題について取材しましたが、知り合いのアメリカ人職員が「イランが核兵器を作ろうとしていることは、核施設のディテールを見れば、疑いない」と話していたことを思い出します。ニューヨーカー誌のセイモア・ハーシュ記者は、イスラエルのレバノン攻撃は、米国にとってイラン爆撃のための良い参考となったという見方を示しています。ヒズボラも武装解除をする兆しはありません。イスラエルにとっては、ヒズボラの武装解除は停戦合意の前提条件ですから、再び戦闘が始まる可能性が強いと思います。中東地域は一段ときなくさくなってきました。